治癒術師さんに取り憑いた魔導師さん
「地の柱……、魔術師か、君たちは」
「まあ、そうです」
私は治癒しか出来ないというのは伏せて、彼が魔術師を超えた魔導師というのも内緒にしておく。
魔導師というだけでも、一般市民からしてみれば、大砲以上の恐怖がある人たちだ。
指一本であたりを火の海にする輩もいるらしく、そんな輩が警察署にのうのうといるとなれば……まずい、捕まえられてしまう。
「腕に覚えはあるかね」
「あ、いえ……。よわよわです。それはもう、弱いです」
「……、それでよく盗賊団を捕まえられたな。まあ、いい。ついでだから君たちにも話しておくか」
え、と言う私をよそに、警察官は紙の束からまた一枚の紙を出した。
それを渡される。
またお尋ねものについての紙だろうが。