治癒術師さんに取り憑いた魔導師さん


「ラグナロクの一座……。これって」


「ユリウス、ちょっと見せてくれ」


復活した彼が私の後ろから紙を盗み見る。


いちいち手を私の体に回すのがうざったいが。


「レルムの村にいても、ラグナロク一座については君たちも知っているだろう」


私の記入した紙にペンを走らせながら、警察官は言ってきた。


田舎者でも、ラグナロクという名ぐらいは知っている。


ラグナロクとは団体名らしいが、周りが勝手につけたような名前だ。


“世界の終焉たる災厄”(ラグナロク)、そう言うのも、この一座は魔導師揃いの強者ばかりらしい。


魔導師が恐怖される今、それが集まっているのだ、世界が終わるのではないかと恐怖する人たちが勝手に名付けたわけだが。


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