治癒術師さんに取り憑いた魔導師さん
正体不明の団体。
顔も名前も知らず、ラグナロク一座自体、伝説めいた話しも出てきたりもしている。
世界の災厄が、未だに何もしないのだ。誰だってこの一座はいないと思いたいが。
「東ベルク帝国の騎士団が、最近になってここいらに来てな。避難勧告を出してきた。どこで仕入れた情報かは知らないが、ラグナロク一座の一人が近くにいるとかで。
まあ、この街の長はラグナロクを信じない派で我々は特に何もしなかったんだが」
紙に手続き完了というハンを押して、警察官はこちらを見た。
「二日前、騎士団が忽然として皆姿を消したんだ」
「消したって……」
「文字通り。ラグナロク一座の一人を捕まえようと出てきた騎士団がいなくなる。帝国に帰ったとも思ったが、違うというのが昨日分かった。
今現在は我々が騎士団を探している状態だが……やはりどこにもいなくてね。しかもか、二人ほど我らが仲間がまだ帰らぬ状態となっている」