治癒術師さんに取り憑いた魔導師さん
「報奨金……え、一、十、百、千、万、十万……三百万円っ!」
ゼロの数を数えて、その事実を知る。
背中越しで、あ、食いついた。とかいう冷静な声を無視して、私は警察官に詰め寄った。
「つ、捕まえればこんな大金、本当に貰えるんですか……!」
「あ、ああ。確実に現金ですぐに貰えるだろう。君たちが魔術師というなら、もしやと思い言ってみたんだが……。腕に覚えがないならやめておきなさい。大人しく……」
「シブリールさん、村のみんなに恩返ししますよ!」
「君、話しをだな……」
「これだけあれば、設備が整った診療所も作れますし」
「いやぁ、ユリウス。さすがにラグナロク一座に手をだすのは危ないよ」
「何を言いますかっ。三百万ですよ、それに……いなくなった人たちだって心配です。これ以上、犠牲者を出さないように。――さあ、行きますよ。悪者捕まえに」