治癒術師さんに取り憑いた魔導師さん


(二)


件の犯人は、街外れの何もない土地にいるらしい。


街から出れば、石畳の国道があるが。その道をわざと外れて、管理されていない獣道へと行く。


また森の中を歩くのかと思えば、木々が少なくどちらかと言えば原っぱに近い。


無造作に生えた雑草たちは大地の絨毯(緑)。


何もない大地を歩いては、目的の人物を探す。


ただし、目的の人物の人相は誰にも分からないらしい。


知っていると思われる騎士団一行が消えてしまったのだから分かりようもないが、今現在は街から外に出るなという状況だ。

警察すらも捜索をやめているのだから、人がいるはずのない街外れ、私の前に現れた人というのが犯人である可能性が高い。


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