治癒術師さんに取り憑いた魔導師さん
『君のピンチに俺はさっそうと登場し、より集う若い男たちをぶち殺してあげるからね』
とは、彼が前に言ったこと。
私のピンチに登場とは頼もしいが、何故かイラついてしまう。
ともあれ、今回も私が何か危ない状態になれば助けてくれるのだろう。
犯人相手に話し合いしろとはよく分からないが。
『君なら、もうしかしたら出来ると思うから』
そう意味深なセリフを残して彼は中に入った。
私ならできそう。
まるで相手のこと知っているかのような口振り、聞こうにも彼は中にいるので問いかけも出来ず、私は一人で色々と歩いているわけだが。
「はあ……」
人っ子一人いなかった。
また木々が生える獣道にも入ってしまったし、引き返そうかなと。
「あ、れ……」
思っていた時のことだった。