治癒術師さんに取り憑いた魔導師さん
「詳しい話はまた今度するが。君が知りたいことを言えば、俺はあの子と知り合いだ。理由は……俺もね。ラグナロクの一員だったから」
「な、それって、どういう」
「詳しいのはまた説明する。今はその程度の情報でいいだろう?殺される間際に聞くことではないよ」
唇に指を置かれた。
しい、とした茶目っ気があるような動作をされて。
「大人しく、俺の後ろにいて。君を守るのに専念したいんだ」
彼は、敵と認識する相手に向き直った。
震えていたアリスちゃんだが、やがて黒人と会話してる内に意を決したように彼と対峙する。
「さて、聞こうかアリス。なぜ、彼女を殺そうとする。騎士団の奴らを殺したのは『しょうがない』とまとめてあげるが。
何もしていない人間に、君は何かするほど悪い子になったのか」