治癒術師さんに取り憑いた魔導師さん


標的を黒人からアリスちゃんに変えたのか踏み込もうにも――黒人に邪魔される。


【アリスがお手伝いしてあげよう。あちらの世界にさよならを言って、こちらの世界にただいまを】


「チッ。ユリウス、後退――大きく下がれ!」



焦る彼。
叫ぶが同然の命令に、私は従う。


下がった。
それと同時に彼も下がる。


私の横まで来るなりに。


【火、矢。収縮、変換】


【闇はここ。みんなのお家はこっちだよ。おいでおいで】


【発射。十八の断罪を焼き払え】



重なりあった魔の音色。


彼の前には十八の小さな火柱。

向ける標的は真っ直ぐと詠唱中のアリスちゃんに向けられる。


【ママのお手伝いをしよう。また頭に墓碑を立てられたくないのならば】


歌はまだ続く。
アリスちゃんに向けられ、発射された火柱に防げることはなく。


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