治癒術師さんに取り憑いた魔導師さん


「ラグナロクだからと言って、無駄に数をよこしやがって。犬死にするならば、大人しく寝ていろ、ハエどもが……!」


出てきた死体たちを見るなり彼が悪態をつく。


黒人とは違い動きは鈍く、あの生ける死人と違って、後から出てきたあれらは歩く死人だった。


どれもが銀の甲冑を着ている。いなくなった騎士団というのは聞かなくても分かった。


一体が近づく。
だが、彼に叩きのめされる。


ものともしない雑魚とは見ただけで分かるが。


雑魚も数いれば鬱陶しく、その中に一体の強者がいれば致命的だった。


「ママ、いっちゃえ!」


遅い死体団を後目に、迫り来る黒人。


横にいた彼が、果敢に前に出て、最初と同じような打ち合いが始まる。


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