治癒術師さんに取り憑いた魔導師さん


しかし、次は雑魚がわさわさと彼らの打ち合いに混ざっていた。


十字架に吹き飛ばされるものもいれば、彼に真っ二つにされるものも。


巻き込まれているという形でも、死体軍団がこちらの邪魔でしかないというだけで支障が出る。


彼が下がることが増えた。

その度に私も動きを合わせるが、間に合わない。


「ユリウス……!」


私とぶつかる彼。

前には大きな石がすぐそこで。


「――――――」


聞いたこともない悲鳴が響いた。



私と知ったのはしばらく経った後。


彼の右腕が、断頭台を持つ右腕が、岩石の、十字架の、重、みをまともにくらい。


「づ、……はっ!」


“壊れた関節”が彼の右腕になっていた。


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