治癒術師さんに取り憑いた魔導師さん
「アリスちゃん、こんなの誰も望んでなんかいないんだよ……!あなたのママだって……。死んだなら、休ませてあげよう。
アリスちゃんがしているのは、おもちゃに電池を入れて遊んでいるのと変わりないんだよ」
無邪気な残酷さがあった。
おもちゃで遊んでいるのと変わらない。
生きていないモノでも、ボロボロにしていく人形を笑うことは“生きている人間として”してはいけないことだ。
「………、ユーリお姉ちゃん」
笑っていたアリスちゃんの顔が曇る。
俯いて何かを考えたみたいだけど、一人で首を振った。
「お姉ちゃん危ないよ。お姉ちゃんは優しいから怖くないから殺さない。
だから、どいて。ユーリお姉ちゃんは殺したくない。アリスは悪い子じゃないから、お姉ちゃんは殺さない。
アリスは良い子だから、ママのためにお兄ちゃんの体を貰うの」
「そのママがそれを望んでいないんだよ……!ママはアリスちゃんのことが大好きかもしれない、優しいママなら守り続けたいと思っている。
けど、それは……」