治癒術師さんに取り憑いた魔導師さん
声を殺した悲鳴だが、漏れる息は血の塊でも見てしまったかのような作用がある。
痛かった。
私は無傷なのに、動く度に己を痛めつけるその姿が痛くてしょうがなかった。
彼だけでなく、“また殺される死体”にも同じ思いをつのらせる。
「アリスちゃん、もう……!こんなのっ、死体(動かない体)でも、私たち(生ける体)にソレを好き勝手にすることは出来ないんだよ!
生きていた人として、生きている者として、アリスちゃんが出きることが全部、“やっていいことになるわけじゃない”……っ」
アリスちゃんにまで届くように叫んだ。
けど、アリスちゃんは小さな手で耳を押さえて首を振る。
「お姉ちゃん、じっとしてくれないなら……。アリスの邪魔をするなら!」