治癒術師さんに取り憑いた魔導師さん
「くそがっ、汚れた……!俺の大事な彼女を汚しやがってっ」
昨日と同じような憎悪に包まれた彼の声を聞いた。
パタパタと念入りとまで言っていいほど汚れを払い、終わるのはアリスちゃんの泣き声が聞こえてきた時。
忌々しそうに、倒れるママに縋る女の子を見る眼差しが一つ。
「ガキが、調子に乗りやがって。彼女の前で、女や子供に暴力ふるっては、男としての株価が下がると手加減していれば……!
とんだ間違いだった。これでは余計にユリウスに嫌われてしまう。っ、どうしてくれる。しかもか、こんなブサ男どもを出しやがって」
イラつきの塊のように言葉がある度に歯を鳴らしていた。
そうしてアリスちゃんから周りの死体軍団を睨みつけて。