治癒術師さんに取り憑いた魔導師さん


「くそがっ、汚れた……!俺の大事な彼女を汚しやがってっ」


昨日と同じような憎悪に包まれた彼の声を聞いた。


パタパタと念入りとまで言っていいほど汚れを払い、終わるのはアリスちゃんの泣き声が聞こえてきた時。


忌々しそうに、倒れるママに縋る女の子を見る眼差しが一つ。


「ガキが、調子に乗りやがって。彼女の前で、女や子供に暴力ふるっては、男としての株価が下がると手加減していれば……!

とんだ間違いだった。これでは余計にユリウスに嫌われてしまう。っ、どうしてくれる。しかもか、こんなブサ男どもを出しやがって」


イラつきの塊のように言葉がある度に歯を鳴らしていた。


そうしてアリスちゃんから周りの死体軍団を睨みつけて。


< 171 / 411 >

この作品をシェア

pagetop