治癒術師さんに取り憑いた魔導師さん
「彼女を押し倒し、無理やり犯していいのはこの俺だけだっ!」
「……………」
色んな意味で私が固まった瞬間。
怒る気持ちとかは唖然に全て持っていかれる。
何よりも、理解出来なかった。
彼の壮大な勘違いを。
死体が私好きさに集まっていたわけではない。
押し倒されたのだって彼が思う意味はないだろう。
何よりも、死体という前に『若い男ども』というカテゴリに分類する彼の感性が分からなかった。
「ママ、ママっ。お兄ちゃん、ひどい。ママを、ママを……!バラバラになっちゃえっ!」
一斉にくる死体軍団。
先ほどより動きが早くなったのは明らかだった。
「“お気に入り”の操作をやめて、ハエどもの操作に専念したか、クソガキ。
ああ、本当にお前は。俺にこいつらをけしかけて――」