治癒術師さんに取り憑いた魔導師さん
「じゃあ、七日戦争って」
「俺とあの女が戦った期間。目に入る風景全てを焼き払い、野原を砂漠にするまでした戦いだから戦争。だから七日戦争とネーミングセンスないボケババアは言いたいらしい」
「七日も戦って……、それで負けたんですか」
「いや、逃げた」
「はっ、え……?」
「逃げたんだ、俺が。七日も戦い続けてみなよ、負けたくないという気持ちが、飽きたという気持ちに食われてしまう。
死にたくないと戦い続けても、同じ生死の駆け引きを続けていれば、なんかもう、ね。どうでもよくなるというか。『俺、なんで戦っているんだろう』とそんな思考に入って気づく。
意味ない戦争じゃないかと。
思うなりの行動は早かった。俺はアフロディーテの銘をあの女に渡し、無理やり逃亡した。
まあ、あの女、逃げるの許さないと最後の最後にデッカいの一発放ちやがったから、死んでいたところだったんだけどね」