治癒術師さんに取り憑いた魔導師さん
話しの流れが私に変えられて、ドキリとした。
言われたことには首を振る。力を貸しただなんてとんでもない。
「ち、力なんてとんでもないっ。私が出来るのは治癒術程度で」
「俺とユリウスの愛の奇跡だっ!」
「どうどうとホラをふくなっ。――って、そうじゃない。ラグナロク様、私はその……あなた様にお願いがあるのです」
話しの流れついでだと、私は自分のお願いを出してみた。
ラグナロク様の興味が願いを持つ私に向く。
「お願いとな。言ってみるがいい。可愛い弟子とその他一匹を拾ってくれた礼ぐらいはしてやろう」
「あなたの魔導書を、アフロディーテの魔導書を私に見せていただけませんか」
「魔道書……?何のために」
「彼と離れるためです」