治癒術師さんに取り憑いた魔導師さん
私が欲しいと言い出した。諦めるか、続けるか。
続ける場合は、私の身の危険があるし。限定がある彼は負ける確率も高い。弱点を、相手に知られてしまったのだからなおさら。
どうしようという眼差しを向ければ、シブリールさんが優しく微笑む。
「安全を選ぶならやめればいい。俺もそちらを推奨する。――でも、まだ欲しいというならば、俺は必ず勝とう。
君に、傷一つ、つけないように」
勝つだなんて、信じられないようなことなのに、こうして言われてしまっては信じてしまう。
安全な道を行けと言われた、けど勝てると言われて信じてしまった。
シブリールさんと離れたい。だって、私なんかのそばにいる彼は不自由な生活しか出来ないのだから。