治癒術師さんに取り憑いた魔導師さん
「お互いさまだ。そなたと気持ちの共感などしたくはないが、強者の悩みは強者しか分からぬ。
我らは化け物であり、世界を破滅させる能力は抑えられるものではない。
だがしかして、出さないことは出来ようぞ。その点では、存在は化け物であっても、在り方はそこいらの人とは違わぬ」
「あなたは昔からこだわりますよねぇ。化け物になりたくないわりには、人間になりたいとは絶対に言わない。
分かっているからか?人間には戻れない、と」
「ほほっ、前提が間違っておるぞ、シブリール」
笑った魔女に寒気を覚えた。
本気でないにしろ、大砲たる女の実力はシブリールがよく知っていた。
七日も戦い続けた彼だからこそ。
断頭台を手にする。
構えて見据えて、頭は次の攻撃手段(イメージ)を備えていれば。