治癒術師さんに取り憑いた魔導師さん
【繋ぐ。四番、五番。首狩り、首もぎよ】
シブリールの戦闘スタイルは、魔術での接近戦が主だった。
魔術師は、接近戦に弱い。魔術行使までに時がかかり、詠唱中には隙が生まれる。
故の打開策。
攻め込むならば、攻め返し。攻めている間に、簡易的な魔術を発動する。
彼の詠唱で出たのは、赤い鎌と黒いカギヅメ。
どちらも巨大で、現れたそれらは彼の横に控えたまま。使い手があってこそ、使われる処刑器具。
断頭台を頭上に投げ、鎌を手にする。
二頭の魔物の首が一刀両断され――続けて、鎌を地に刺し、カギヅメへ。
三つ叉のツメ部分を一体の魔物の首に食い込ませて、引いた。
ぐしゃりと首がツメに刺さったまま、胴体から“外れる”。
『――』
カエルと犬のわめきを交えた雄叫び。
果敢にも、自分に飛びかかってくる魔物だったが。
――頭が、潰れた。