治癒術師さんに取り憑いた魔導師さん


周りにいた魔物どもがツタに絡まり、補食されていく。


ツタの一本一本が、食道にでもなるのか、取り込まれた奴らは血を吹いて飲まれていった。


それらを見ているシブリールは、見ているだけの余裕がある。


かわしていた。降り注ぐ、ツタの触手を。


仮にも当たりそうになるならば、地に刺してあった鎌で刈り取る。


首切りだけでなく、伐採のスキルも持つ道具が、斬るのは簡単であり。


【赤き演武。大の字の炎人】


植物ならば燃やせば良かった。


顔面にトゲが突き刺さる前、彼を守る炎が形成された。


人型のらしい炎は、しなやかに、それこそツタと同じぐらいのなめらかさで――緑を赤に染め上げた。


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