治癒術師さんに取り憑いた魔導師さん


盾にあたる五角形。


防いだ、ならば後は迎え撃とうと――の、考えを彼は破棄して後退した。



“横から”五角形が飛んできたのだ。


てっきり、ただの投擲だと思っていたが、違うらしい。


盾とは、真っ正面に対しての守りだ。横ががら空きなのは説明するまでもない。



ホーミングでもされたか、後退しても五角形は追ってくる。


断頭台で弾くも、数が多い。わき腹に五角形がかする。ぷち、と皮一枚が破けたよう。


痛みなんかこの際どうでも良しで、気にもしていられない。


どう対象するかと、四方八方から飛んでくるそれらに考え込む。


足はステップをきざみながら、手は敵を刻みながらと演武らしい動きを彼はしていた。


やがての話。バラバラだった五角形が一つにまとまる。また盾になるのかと思えば――随分とこじんまりな物に合体していた。


ボール。円球。もっと分かりやすくすればサッカーボール。


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