治癒術師さんに取り憑いた魔導師さん
「驕(おご)ったな、シブリールよ。詠唱がなかったのに油断しおって」
そこが今回の敗因。
今回限りでしか有効としない敗因だろう。
戦う前に決めた条件(ルール)。
詠唱省略を破棄するというのは他ならぬシブリールが決めたことであり、その作成した事実に基づいて彼は“動いてしまった”。
詠唱がないならば、魔術は使えない。
これが驕り。油断しきっていたのは言うまでもない。
こんなことで勝敗は決まったのかと思うのは、筋違いでもあった。
驕りは、決定的だ。
最強同士、力の差が僅かしか違わない者たちの戦いでは一つの欠点も見逃せない。
ラグナロクはシブリールの欠点を見つけ、シブリールはラグナロクの欠点を見逃していたという話。