治癒術師さんに取り憑いた魔導師さん


そのシブリールなりの見解に、ラグナロクは鼻で笑った。



答えを知ってしまったラグナロクにとっては、もはや疑問も解決していた。



無いものは傷つかないとは当たり前だが、確かにシブリールは“傷ついた”ではないか。流れた血がそれを語る。


もっとも、首についていた血は傷口と一緒に“戻った”らしく、衣服についた血だけで、後の彼の血液は、全て体内に戻っていた。


でなければ、傷が修復しようとも動けやしない。のうのうと動く辺り、トゲに吸われた体液も戻ったようだ。


――そこだった、ラグナロクが疑問を解決したのは。


全てが戻った。それだけ知れば、もう答え。



「っ、は……ほほっ、ユーリと繋がり、どうやらそなたは不死を手にしたようだな」


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