治癒術師さんに取り憑いた魔導師さん


「足りないなぁ、まだ。もっと痛くしてやろうか、クッ」


倒れる人たちを見て笑う人ひとり。


「あ、あ……。おま、え……魔術師……ちが、う」


倒れていく奴らの中、立つ者ひとり。


わざとか、お頭だけが先ほどの水玉の被害を受けていなかった。


何のためにお頭だけを残したかは分からないが、そのお頭も腰を抜かすという形で地に尻を着いた。


「魔術師、ちが……う。……いっぱい、もって……四つも!」


「ああ、今度は聞き取りやすくなったな。魔術師ではないか、俺は。確かに、お前みたいな魔術師(雑魚)にとっては、俺は神様めいているかもな。

一つの元素を固定する程度しか、脳がない奴にとっては」


「おでが……火、出すの……十年、かかった……のに、お前、違う」


「今どきの魔術師は、本当に屑だな。十年?それで一つしかマスター出来ないとは。俺が知る魔女が知ったら、貴様、釜茹でにされるぞ」


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