春夜姫
夏空は自由の身になることを望みました。この魔女たちの住み家から解放されなければ、目的を達成することも、家に帰ることも出来ません。
「良いだろう」
前に出ている魔女が、他の魔女と頷きあって答えました。
夏空はほっとするのも束の間、魔女に何を要求されるのかと身構えました。一つ……何を与えなければならないのだろう。「ただの人間には予想もつかぬような物に、途方もない価値がある」と、白いひげのおじいさんが言っていたことを思い出します。
「ではこちらは」
ぴたり、夏空と魔女の目が合いました。夏空は息を詰めます。魔女たちは、申し合わせたようににやりと笑いました。
「お前の」
空気が止まりました。
「歌声」「右腕」「左腕」「右足」「左足」「首」
「良いだろう」
前に出ている魔女が、他の魔女と頷きあって答えました。
夏空はほっとするのも束の間、魔女に何を要求されるのかと身構えました。一つ……何を与えなければならないのだろう。「ただの人間には予想もつかぬような物に、途方もない価値がある」と、白いひげのおじいさんが言っていたことを思い出します。
「ではこちらは」
ぴたり、夏空と魔女の目が合いました。夏空は息を詰めます。魔女たちは、申し合わせたようににやりと笑いました。
「お前の」
空気が止まりました。
「歌声」「右腕」「左腕」「右足」「左足」「首」