LASTLOVE
真剣な眼差しで見詰められると頷くしかできなかった。あたし達は、洞窟の近くの暗がりに身を潜め、ゆっくりと深呼吸をした。

「もし、あいつが来たら、俺全裸でも戦うから。」

真剣に言う政樹にあたしは噴き出した。

「おい!本気だから。なっ…夢…?」

「ん?」

キスされて、うっとりしているうちにあっという間に服を脱がされていた。

でも、脱いだのは下だけ。一応上半身はカバーしてくれたのかな?なんてくだらないことを考える。

政樹は夢中で胸に顔を埋め、指先であたしをおかしくしていた。

見上げると満天の星空―…あたしの抑えた声は滝の水音に掻き消され、汗ばむ体のぶつかり合う音が耳に残った。
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