偽りの結婚



「専門書なんてすごいわ。あんなに難しい本良く読めるわね」


信じられない、というような目を向けられる。




「ふふっ興味のない人には読むに堪えない類の本だと思うわ。マリナさんはどんな本を読んでいるんですか?」


何気ないやりとりに心が弾む。

いつしか、あまり見せない笑顔まで出ていた。





「私は冒険小説専門よ。推理小説も好きだけど、やっぱりワクワクドキドキ感は冒険ものに限るわ!」

「へぇ…私の周りにいる令嬢たちは皆恋愛ものが好きな方が多いから驚いたわ」


普通の令嬢ならば恋愛ものの小説が好きで、その小説に出てくる男女の恋話をして盛り上がるものだ。

どちらかというと、冒険ものや推理ものは男性が好きだったりする。


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