偽りの結婚



………え?

ラルフの口から出た言葉を理解するまで数秒。




「ノルマン家に?」


俯きつつあった顔をバッと上げて驚く。

真剣な顔で話があるというから身構えていたが、思ってもみなかったことで拍子抜けしてしまった。


なぜいきなりノルマン家の話が出てきたんだろうか。

ラルフの言葉は唐突すぎる。




「ああ。ノルマン家のご子息の誕生日パーティーに招待されたんだ」

「ベルナルドさんの?」



あぁ……もうそんな時期なのね。

スターン家にいた頃は毎年アリアとベルナルドの誕生日に招待されていた。

あの頃はアリアとベルナルドさんとルークの4人で祝っていたけれど、確か正式な誕生パーティーは別でやっていたわね。

ラルフが言っているのは多分こちらの方だろう。



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