偽りの結婚



さすが公爵家の誕生パーティー。

王族も招待するとはノルマン家の権力が知れるというものだ。



ベルナルドさんの誕生日は確か明日だ。

私とした事が……

毎年祝っていたのに忘れるだなんて。




ベルナルドの誕生日を忘れていたことを申し訳ないと思っていると―――




「ベルナルド・ノルマンを知っているのか?」


ラルフは私がベルナルドさんの名を知っていたことに対して一瞬驚いたような顔をしたが、次の瞬間には顔をしかめ堅い声で問われる。

いつの間にか、ラルフの食事をする手も止まっていた。





「えぇ、アリアのお兄様だし」


珍しいラルフの顔に、キョトンとしながら答える。





「どういう関係なんだ?」

「どういう関係って……」


改めてそう問われると、言葉に詰まる。



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