偽りの結婚
小さいころからアリアとベルナルドさんと一緒だったから私にとってはお兄さんのようなものだった。
けど、友人のお兄さんを自分のお兄さんだと言うわけにもいかないし…
なにより、私がベルナルドさんのことを兄のようだと思っていても、向こうが妹のように思ってくれていなければ少し恥ずかしい。
「友人…かしら?」
迷った挙句、友人ということに落ち着いた。
「なぜ疑問形なんだ?」
眉をしかめるラルフ。
本当にどうしたんだろうか…
こんなにも追及されるのは初めてだった。
「アリアと年も近いし、子供の頃はよく遊んでもらっていたの。私にとってはお兄さんのようなものだけど、年が近いから友人と言うのがふさわしいのかな…と思って」
なんだか少し機嫌の悪いラルフに焦って、一気にまくしたてるようにそう言った。
ラルフと目を合わせて喋ったのは久しぶりだった。