偽りの結婚
「ごめんね。意地悪しすぎたわ」
そう言うアリアの瞳には後悔の色が滲んでいた。
「シェイリーン、貴方ラルフ王子の事を好きになってしまったのね?」
「っ……!っ何で……」
自分の中に止めていた想いをズバリ当てられて驚く。
頬を伝っていた涙も止まってしまった。
「アリア様の目はごまかせないわよ。何年シェイリーンを見てきたと思ってるの?」
自分の胸に手を当て、誇らしそうに話す。
「…って、それは冗談。見ていれば分かるわ。シェイリーン分かりやすいんだもの」
誇らしそうに胸を張っていたのはつかの間。
ふふっと笑いながらアリアは言う。
ううん、アリアだから分かったのよ…
アリアの前でだから気持ちを抑えきれなかったの。