偽りの結婚
「私はいつでもシェイリーンの味方よ」
ふふっと二人で微笑み合っているところに一人の男性が近付く―――
「アリア、シェイリーン、ここに居たのか」
現れた人物は、アリアと同じ琥珀色の瞳に、赤みがかった茶色の髪を持った人。
長身で端正な顔立ちをしているその人物は…
「お兄様!」
「ベルナルドさん!」
今日の誕生パーティーの主役だった。
「探したよ。今日はシェイリーンも来てくれてると聞いたから、きっとアリアのところだと思って」
ベルナルドは白を基調とした衣装を纏っており、胸には一輪の紅い薔薇。
この紅い薔薇は、パーティーの主役だと言うことを表すものだった。
「お久しぶりです、ベルナルドさん」
主役がこんなところにいていいのかしら…と考えたが、ベルナルドと会うのは舞踏会以来の事。
久しぶりに会えた懐かしい友人に心は弾んだ。