偽りの結婚



「私はいつでもシェイリーンの味方よ」



ふふっと二人で微笑み合っているところに一人の男性が近付く―――




「アリア、シェイリーン、ここに居たのか」


現れた人物は、アリアと同じ琥珀色の瞳に、赤みがかった茶色の髪を持った人。

長身で端正な顔立ちをしているその人物は…





「お兄様!」

「ベルナルドさん!」


今日の誕生パーティーの主役だった。




「探したよ。今日はシェイリーンも来てくれてると聞いたから、きっとアリアのところだと思って」


ベルナルドは白を基調とした衣装を纏っており、胸には一輪の紅い薔薇。

この紅い薔薇は、パーティーの主役だと言うことを表すものだった。





「お久しぶりです、ベルナルドさん」


主役がこんなところにいていいのかしら…と考えたが、ベルナルドと会うのは舞踏会以来の事。

久しぶりに会えた懐かしい友人に心は弾んだ。


< 259 / 561 >

この作品をシェア

pagetop