偽りの結婚
毎年のように4人で誕生パーティーができなくなったのは私のせい…
ラルフの妃となってしまったために、伯爵令嬢であったときとはまるで違う生活を送っている。
自由な時間は僅か、どこへ行くにしろ侍女や護衛の者が付けられ、拘束されるものが数倍多くなった。
ベルナルドも上流階級の生まれだからか、私の生活ががらりと変わったことを分かっているようだった。
「私のせいですよね…ごめんなさい」
楽しみにしてくれていたベルナルドに申し訳ないと思う。
「お兄様、シェイリーンが困ってるじゃないの!」
すかさず、隣のアリアから非難が飛ぶ。
アリアにとって血の繋がった兄より私の方が優先事項のようだ。
「責めているわけじゃないんだよ。シェイリーン、すまなかった」
俯いた私とアリアの非難に焦ったのか、慌てて私の顔を覗き込むベルナルド。