偽りの結婚
そんなベルナルドに焦ったように口を開いたのはアリアだった。
「あー…ほらっお兄様ってシェイリーンのこと妹みたいに見てきたでしょ?だからそんな可愛い妹が何の相談もなしに結婚しちゃって寂しい気持ちになったのよ。そうよね?お兄様?」
アリアはベルナルドに目配せしながら話をする。
「あっあぁ…そうなんだ」
それは半ば強引さを感じるような話し方だったが、ベルナルドはそれに応えるように頷く。
そんな兄妹の不自然な話し方など気付くはずもなく…
妹みたいに見てくれていたのね…と、ベルナルドに自分を身内のように感じてくれていることに喜びを感じていた。
「そうでしたか。心配かけてすみませんでした」
ベルナルドが如何に心配をしてくれていたとしても、アリアのように全てを話すことはできない。
それは多分ベルナルドが男だから。
女同士だから話せることや理解し合えることがあるから、アリアには話せたのだろう。