偽りの結婚
「ありがとう、アリア…ベルナルドさん」
2人の優しさに、先程とは違う涙が溢れそうになる。
心にポッと灯がともったような温かさ。
家族を思わせるようなこの温かさは、私にとっての安らぎだった。
「気にしなくて良いのよ。ね?お兄様?」
「あぁ」
3人で微笑み合っていた光景は、周りで談笑している紳士淑女の空間から切り離されたように、温かい時間が流れていた。
すると、その空間に予期せぬ者が登場した。
「よぉ、ベルナルド」
「久しぶりだな」
3人がその人物たちを見ると各々の反応を見せる。
アリアは嫌そうな表情を浮かべ、ベルナルドは溜め息をつきたそうな表情を浮かべていた。