偽りの結婚




さっきのあの人たちだわ……


見覚えのあるその人物。

それは、このホールに入ってきた時、視線が合った男たちだった。




「お前たち…来てたのか。誕生パーティーなんか興味ないと思ってたよ」


あからさまに嫌そうな顔をしながらベルナルドは話す。

ベルナルドの口調からして、知り合いだろうが、友人ではなさそうだ。




「いやぁ今日はシェイリーン様が来てるって言うからさ」


自分の名が出てビクッと体が反応する。




私……?


何故そこで自分の名前が上がったのか不思議に思った。




「俺たちもお妃様を拝みにきたってわけ」


そう言って、その男は先程と同じようにジロジロと舐めまわすような視線をこちらに向ける。




「シェイリーンに?」


ベルナルドも私の名前が出たことに反応し、訝しげな表情を男たちに向けた。




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