偽りの結婚



「っ…!…あの……」


嫌悪感を感じた気持ちのままに抵抗するが、相手は男。

女の私が力を込めても微動だにしなかった。





「おい、シェイリーンが嫌がってるだろ」


ベルナルドが苛立たしげに私の腕を掴んでいた男の手を払う。

男の手が放れたことに安堵したのもつかの間。





「そんなことないさ。なっ?シェイリーン様」


次は別の男が私の腕を掴んだ。

やはり、別の男に腕を掴まれても嫌悪感は消えなかった。




「ぃや…放して……下さい」


気持ち…悪い……

ラルフ以外の人なんて……

掴まれた腕からゾワゾワと嫌な感覚が体中を走る。




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