偽りの結婚



「シェイリーンはまだこのような場に慣れてなくてね。何か失礼があったのなら、夫の僕が詫びよう」


大人らしい物言いで、妃の責任は自分にあると言う。

それを聞いた男たちは大いに焦る。




「いっいいえ、シェイリーン様に非などございませんでした」


いくらなんでも一国の王子に頭を下げさせるわけにはいかないと考えた男たちは、必死になって答える。

先程私にとっていた偉そうな態度はいずこへ…といったうろたえ様だった。






しかし、それだけでラルフが許そうはずもなく…





「では、なぜ揉めていたんだ?」


ニコニコと笑顔を浮かべていた顔が、すっと鋭い目線を男たちに向けた。


ど、どうしよう…私のことで怒ってくれているのよね?

私でもラルフから怒気を含んだ冷たい視線を送っていることが見て取れる。



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