偽りの結婚
「ラルフから聞いているわ。気にしないで良いのよ。形だけのものですしね」
コロコロとおかしそうに笑うソフィア。
ソフィア様はとても大人な女性だわ。
ラルフに聞いたところによると歳は23らしいが、4つも違うとこんなにも違うのだろうか…
私は二人が一緒にいるところを見たくないという思いを優先してしまったけれど、ソフィア様はこうしてここへ来てくれた。
ソフィア様もラルフが好きだとしたら、ここへ来るのも辛いはずなのに…
そもそもソフィア様もラルフを好きなのかしら?
どちらにしろ、ラルフの想いがソフィア様にあるから私にはどうにもできないけれど…
「今年はたまたま切の良い30周年だったからお互いの国に赴いたけれど、毎年の国交記念日なんて贈り物を送るだけで終わってしまうのうよ」
「そう言うわりには、毎年こちらへ来ているじゃないか」
やれやれといったような表情のソフィアに、ラルフは呆れているようだ。