偽りの結婚



「えぇ、そうさせてもらうわ」


皆がニコニコとこちらを見るので、少し疑問に思いつつも、早くラルフに食事を持って行きたい気持ちが優先され、早速調理場につく。





「何を作ろうかしら…風邪を引いているから消化に良いもので栄養価が高いものが良いわよね」


調理場に入り、ぶつぶつと一人ごとを呟く。

冷蔵庫を開き、何を作ろうか考えているとあるものが目に留まる。




「これは…」


それを手に取り、作るべきものが決まった。







「ただいま…ラルフ、起きてる?」


厨房で作ったものを持って部屋に戻ると、ラルフはクッションを背に上半身を起こしていた。




「あぁ。おかえり、シェイリーン。待っていたよ」

「起きていて良いの?」


相変わらず顔色が思わしくないラルフが起き上がっていることに驚く。



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