偽りの結婚



「シェイリーンさんには可哀想なことをした、と言っていたわ。貴方を偽りの妃にした事を悔いていたようよ」


頭に冷水を浴びせられたような感覚とは、まさにこのことをいうのだろう。

ラルフが本当にそんなことを言っていたとしたら、私の存在意義は一体何だったというの?

後悔して私の事を可哀想だと思った?



だからモルト王国から帰って来た時から私に優しかったのね。



偽りの優しさならいらないのに…

ラルフの優しさが私を一層辛くさせる。



心臓を鷲掴みされたように胸を痛めるが、続くソフィアの言葉は更に私を追い詰めるものだった。






「それじゃぁ、私とラルフの関係も聞いていないの?帰ってきたら話すと言っていたのに」






あぁ…やっぱり……

ラルフはソフィア様に想いを告げられたのね……


< 378 / 561 >

この作品をシェア

pagetop