偽りの結婚
「確かに…私が不覚でした」
肩を落として素直に認める。
普通ベンチなんかで寝ている人がいたら気になるはずよね。
私も見かけたら声をかけていただろうし。
けど、寝ているのを見かけたなら起こしてくれたらよかったのに…
そんなに気持ち良く寝ていたのかしら。
そして、ふと不安になる。
私どれくらい寝ていたの?
「舞踏会は!?舞踏会はまだ終わっていませんか?」
「あぁ、まだやっている」
あんなの何が楽しいんだか、と溜め息交じりに答える男。