偽りの結婚
「え?」
何を遠慮していたのだろうかと不思議に思い、疑問の声を上げる。
するとベルナルドは少し躊躇った後、私の方をまっすぐ向いて口を開く。
「好きだ、シェイリーン」
静かな部屋にベルナルドのはっきりとした声が響いた。
琥珀色の瞳には、明らかな熱がこもっていて…
「ベルナルド…さん?」
先程、沈んだ表情をしていた私は限界まで目を見開いて驚いた。
間抜けな顔をして呟いた言葉にベルナルドはさらに続ける。
「ずっと前から好きだった」
真剣な表情と、琥珀色の瞳が私を熱い視線で見つめる。
「えっ、あ、あの……」
何か答えなければと思うも、なんと答えてよいか分からず言葉をなさない声を上げる。
そしてもう一度言われた事を頭に浮かべる。
好き?
ベルナルドさんが私を…?