偽りの結婚
なぜ、こんな仮面舞踏会を開いたの?
ソフィア様と再婚するんじゃないの?
これは、ソフィア様のために、ラルフと離婚した私も、行く末を見守る必要がある・・・と、自分に言い聞かせたが、本当にそうだろうか・・・
日に日に増す気持ちを無視できず、純粋にラルフに会いたかったからかもしれない。
ちらっと見たラルフの姿は、一週間ぶりで・・・
なんだか、少し身体が細くなった・・・?
少しの違和感を感じるものの、スラリと高い背丈、がっしりとした肩幅、広い背中は健在で。
ブロンドの髪に、甘いマスク、深いブルーの瞳で見つめられれば、一瞬のうちに魅了してしまう人。
ドキドキと高鳴る胸は隠しようもないくらいに感じていた。
そして、再確認させられる・・・
ラルフの事が好き――――
ベルナルドさんに指摘された時から、薄々感じていた事ではあったけれど・・・
一目見ただけで、愛しさが溢れるこの気持ちは、一生消えてはくれないものだと確信した。