偽りの結婚



公爵家以上の家柄のご子息かもしれないのに失礼があってはならない。

舞踏会では大人しくとミランダやイリアから言われているのに。





「そうだろうね。けど、僕の家の書庫に比べたら少ない方だ」


ッ……やっぱり…

ノルマン家よりも蔵書数を上回るなど、公爵家以上でなければありえない。

しかし、先程の発言に気を悪くしていない男を見て一先ずは安堵する。



―――……が、ほっとしたのもつかの間、次に告げられた男の言葉に衝撃を受ける。




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