偽りの結婚



モニカに連れられ、いくつもの部屋が並ぶ廊下を歩き食堂へ向かう。

同じ部屋が並んでいて迷路の様だわ…

ここへきて8日目だけどまだ王宮の構造を把握しきれていない。

まだ王宮内を歩くのは、モニカや侍女たちが頼りだった。





「シェイリーン様、着きましたよ。国王と王妃がお待ちしておりますのでどうぞお席へ」


いつの間にやら食堂につき中へ入るように促される。

見ると国王と王妃がすでに席についている。






「シェイリーンさん、お待ちしていましたよ。こちらへいらっしゃい」


リエナが嬉しそうに私を招く。

隣にはこの国の国王でもあるエドワード・ランカスターも座っていた。






「お父様、お母様!お待たせしてしまい、申し訳ございません」


まさか自分を待っていてくれていたとは知らず、焦る。




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