王国ファンタジア【氷炎の民】外伝~新生~
「で、話ってなんだい? メイリア」
急いでるんだけど、と言いたげなレジアスの様子にメイリアはため息をついた。
「やっぱり、あなたは私よりサレンス様が大事なのね」
すねたように告げると、幾分自覚のあるレジアスは困ったような顔をした。
「また、そんなことを言う。君はわかっていると思ってたんだけど」
「わかってるわよ。わかっているけど、今だけは私を優先して欲しいわ」
日ごろはあまりわがままを言わないメイリアに、さすがに変だと思ったのかレジアスが尋ねる。
「何か、あったのか?」
単刀直入の問いかけに、メイリアは視線を宙にさまよわせた挙句、中途半端な答えを出す。
「あったと言うか、ないからあったと言うか」
歯切れの悪い答えに、大事なサレンス様を外に待たせている意識の強いレジアスはいくぶんきつめに問い質す。
「何の話だ?」
メイリアは何故か顔を赤らめ、つぶやいた。
「もう結婚して1年になるのよ。察してよ」
しかし、それだけでは基本的に朴念仁なレジアスにわかるはずがない。
「???」
頭に疑問符を飛ばしかねない勢いで首をひねるレジアスに、メイリアは小さく吹き出した。
「まあ、そう言うあなただから、好きなんだけどね」
急いでるんだけど、と言いたげなレジアスの様子にメイリアはため息をついた。
「やっぱり、あなたは私よりサレンス様が大事なのね」
すねたように告げると、幾分自覚のあるレジアスは困ったような顔をした。
「また、そんなことを言う。君はわかっていると思ってたんだけど」
「わかってるわよ。わかっているけど、今だけは私を優先して欲しいわ」
日ごろはあまりわがままを言わないメイリアに、さすがに変だと思ったのかレジアスが尋ねる。
「何か、あったのか?」
単刀直入の問いかけに、メイリアは視線を宙にさまよわせた挙句、中途半端な答えを出す。
「あったと言うか、ないからあったと言うか」
歯切れの悪い答えに、大事なサレンス様を外に待たせている意識の強いレジアスはいくぶんきつめに問い質す。
「何の話だ?」
メイリアは何故か顔を赤らめ、つぶやいた。
「もう結婚して1年になるのよ。察してよ」
しかし、それだけでは基本的に朴念仁なレジアスにわかるはずがない。
「???」
頭に疑問符を飛ばしかねない勢いで首をひねるレジアスに、メイリアは小さく吹き出した。
「まあ、そう言うあなただから、好きなんだけどね」