闇の花~2人の殺し屋~
「やっぱり…私達は相容れない存在だったんだよ」
「えっ…?」
「私達は全くの逆。全てが違う。
私は“闇”、あなたは“光”
そんな私達が同じ仕事をすること自体がおかしかったのよ」
そう。
最初から違っていた。
気持ちも、過去も…
本当は会うはずすらなかった
2人。
それが運命の歯車が狂ったのか会ってしまっただけなんだ。
「あなたの僅かな闇が消えた
今、私とあなたは全く違う存在なのよ」
そんな私達が考え方が合うわけがない。
「月乃……」
「ねぇ、山岸。あなたは私を闇の世界に入ってほしくないって言ったわよね?」
「…あぁ」