キミとの恋の課外授業


「へっ?」なにが起きたの?


突然の事で、わけも分からずキョトンとしていたら


「大丈夫か?」


頭上から声が聞こえてきて

見上げたら「ったく。世話焼けるな、お前」と、ドキンとするような、優しい瞳で、あたしを見る省にぃがいた。




「省にぃ…」



あたしの体は、スッポリと省にぃに抱きしめられていて


広くて逞しい胸に頬を寄せると


トクン…トクン…と省にぃの鼓動が聴こえてきた。



なんか…懐かしい…。


あれ?なんでだろう?


前にも、こんな風に誰かに抱きしめてもらった気がする…。


なぜだか分からないけど、そんな事を考えていた。




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