偽りの代償
「聞いたとき、もうこれは運命のいたずらで海君とはだめかとも思ったわ・・でも卓也は一度帰国して、海くんがここのお墓にかかさずきて私が亡くなったと思って・・そして今でも一人身をとうしてるとわかって・・チャンスをあげると、ここに私をよこしたの・・」



目の前のゆいが幻にみえた・・


だがこれは現実・・後藤の大芝居に腹が立つとかよりもゆいが生きて目の前にいる・・



それだけで俺は・・もうどうでもいいと思った。


「もうあれから随分たったわ・・それにこんなおばさんだけど・・もういちどすきになってくれる?」


海はゆいを抱きしめ・・


「ゆい・・俺はキミしか愛せないんだ・・だから・・・俺を好きになって下さい・・」



「結果的にだけど、私の親も貴方を騙したわ・・酷い嘘で・・それでもいいの?」



「ああ・・ゆいにこうして生きて会えた・・それだけでいい・・俺は昔偽りでキミを傷つけた・・・その代償をはらったのだから・・・」


「海君・・大好きよ・・」

「俺も・・ゆいが好きだ・・」
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